FTDX9000D
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HF/50MHz帯オールモードトランシーバー
FT DX101MP 送信出力 200W
FT DX101D 送信出力 100W
FT DX101DM 送信出力 50W
FT DX101DS 送信出力 10W (50MHz 20W)
ブラック
FTDX101シリーズのメイン、サブ受信部は、RFフロントエンドからSDRに至るまで完全に独立したデュアル受信回路構成で、狭帯域化が可能なスーパーヘテロダイン方式により不要な周波数成分をルーフィングフィルターにより十分減衰させてからA/Dコンバータによりデジタル処理を行うナローバンドSDR方式を採用、混変調特性に優れたミキサー回路、400MHzから直接ローカル周波数を発生させる高分解能HRDDS基準発振回路の採用など、回路全体の高性能化により14MHz帯における2KHz近接BDR(ブロッキングダイナミックレンジ)は150dB以上、RMDR(レシプロカルミキシングダイナミックレンジ)は123dB以上、3rd IMDR(3次相互変調ダイナミックレンジ)は110dB以上に到達します。
ハイブリッドSDR構成は、バンド内全体の広域な情報をリアルタイムで表示するダイレクトサンプリング方式の特徴を活かしながら、受信回路全体のパフォーマンスはダウンコンバージョン方式によるナローバンドSDR回路で高性能化を図ることが可能になります。
完全デュアル型ハイブリッドSDR構成
ローカル回路には、FTDX 5000に使われている高分解能400MHz HRDDS(High Resolution Direct Digital Synthesizer)方式を採用しています。
この回路構成は、一般的なPLLによってローカル信号を発生させる方式と異なり、400MHzという高い周波数から直接分周してローカル信号を創り出すことによって、理論上のPLLロックアップタイムはゼロとなりロックアップタイムに依存するC/Nの悪化が発生しないというメリットと共に、直接分周することによりC/N特性が大幅に改善することで受信部全体の低ノイズ化と超近接のブロッキングダイナミックレンジ特性を飛躍的に改善することができます。
FTDX101シリーズのローカル信号におけるフェーズノイズ特性は、近接2kHzにおいて実に-150dBc/Hz以下という驚異的な値を達成。この低ノイズ・高品位のローカル信号は、数百ヘルツという超近接の多信号特性に大きく貢献します。
VC-TUNEは、周波数に追従して高精度のステッピングモーターがバリアブルコンデンサを駆動しバンド内を連続してカバーすることでリレー切り替え時の違和感がなく運用ができます。
VFOダイヤル外側に配置された多機能ダイヤルMPVD(Multi-Purpose VFO OuterDial)によってVFOダイヤルから手を離さず最適なチューニングポイントへの微調整が可能です。
VC-Tune イメージ図
IF DSPはTI 社製の32ビット高速浮動小数点DSP TMS320C6746(最大2949MIPS/2220MFLOPS)を採用、クロック周波数368.64MHzで高速デジタル信号処理を行っています。
定評の SHIFT/WIDTH/NOTCH/CONTOUR(コンツアー)/APF(オーディオピークフィルター)/DNR(デジタルノイズリダクション)/NB(ノイズブランカー)などの充実した混信除去機能を備え、ディスプレイでそれぞれの機能を表示しています。
ローカル発振回路に採用されている高分解能400MHz HRDDS 方式がもたらす優れたC/N特性は送信部にも大きく貢献します。
FTDX101では、400MHz HRDDS回路からのローカル信号を各ブロックへのクロック信号として分周/ 分配を行うクロックディストリビューターをはじめ、FPGA モジュール、D/Aコンバーター、終段パワーアンプなど、送信ファイナルステージにおいて、一つ一つの素子の吟味と徹底した回路の見直しにより送信部全体を通してC/N特性の改善を行いました。
送信電波はミキサーを通さず16-bit D/Aコンバーターがダイレクトに生成することで歪みやノイズの発生を抑えています。
その結果、高品質のローカル信号特性を劣化させることなくファイナルステージまで維持し、終段における送信フェーズノイズ特性は近接2kHzにおいて-150dBc/Hzを達成しており高品位を極めた送信電波による通信を実現しています。
200W(MPバージョン)のファイナル部のパワーアンプには、リニアリティーに優れ、低歪率、高耐圧のMOS FET VRF150をプッシュプル構成とし電源電圧を50Vまで上げるとともにバイアス回路の適正化を図り最適な動作ポイントを得ることによって歪が少なく高品質で安定した出力を実現しています。
100W(Dバージョン)では、低歪率MOS FET RD100HHF1のプッシュプル構成を採用し電源電圧13Vで動作させ、余裕をもった100W の安定出力を得ています。
3DSSは、周波数をX軸、信号強度をY軸、時間をZ軸においてバンド内の情報を立体的に表示するまったく新しい3次元表示画面です。
時間の経過とともに信号が画面後方に流れていく様子は時の空間を旅しているような感覚で信号強度の時間的な変化を直感的に把握することができます。
また、ナローバンドSDRとダイレクトサンプリングSDRの2つのSDR 出力を同一画面に表示、それぞれのSDR出力の表示色を変えることができるので、バンド全体の状況を把握しながらナローバンドSDRの受信部が受信している帯域を簡単に確認することができます。
7インチワイドTFTカラータッチパネルディスプレイは、抜群の視認性とタッチパネル操作による直感的な操作性で快適な運用をサポートします。
・サイズ:7インチワイド
・解像度:800 × 480 ピクセル
【スコープ表示】
・スイープ速度:約30FPS
・表示レンジ:100dB
・スパン幅:1- 1000 kHz
・表示:デュアル/モノラル
MAINまたはSUBバンドの周波数帯の情報だけを表示するモノラル表示とデュアル受信時のMAINとSUBバンドの状況を画面表示するデュアル表示から選択することができます。
スコープ画面のデュアル表示は、MAINバンドとSUBバンドの情報を上下、左右に分割表示することやスコープ部の表示エリアを拡大するEXPAND 表示、フィルター機能の状態を拡大して微調整を容易に行うことができるなど、状況に応じて多彩なディスプレイ表示を選択することが可能です。
ディスプレイのMULTI 表示はスコープ表示に加え、オシロスコープとAF-FFTのオーディオスコープを同一画面に表示させます。
これにより、運用中に受信バンドをモニターしながら同時に受信音のスペクトラムを表示するAF-FFT機能で相手局の送信電波のオーディオ特性を見ることや、受信部のIFフィルターや混信除去機能を調整する際にも、その効果を視覚的に確認することができるので、コンテスト時などにおいて瞬時に全体のコンディションを把握することができます。
また、自局の送信電波のオーディオ特性も確認が可能ですので、パラメトリックマイクイコライザーなどのマイクの調整などにも効果的です。
受信周波数が常に画面の中央にあり“SPAN”で設定した範囲内の状態を表示します。目的の周波数を中心にその周りの状況をモニターするために便利なモードです。
バンドプラン等に合わせて“SPAN”で設定した範囲の周波数に固定して表示するので、固定のバンドで運用する場合に便利なモードです。
”FIX”キーを長押しするとスコープのスタート周波数をダイレクトに入力することができ設定のSPANでバンドの状態をモニターすることができます。
FIXモードとカーソルモードでは、バンド内に多数の信号が出ている場合に、マーカーの軌跡が3DSSディスプレイに明確に表現され効率よく信号のチェックができます。
FIXモード同様に“SPAN”で設定した範囲内の状態をモニターしますが、周波数(マーカー)が範囲の上限または下限を越えると自動で画面がスクロールし設定範囲の外の状況を確認することができます。
MAIN VFOダイヤル、VC-TUNE、WIDTH / SHIFTなどの実際の運用において重要な機能をパネル中央付近に配置、バンド切り替えキーは視認性、操作性を重視しVFOダイヤルの上部に横一列のABI(アクティブバンドインジケーター)として配置、7インチ大型ディスプレイを搭載していながらもMAIN VFOを中心に重要な機能を配置する通信機としての視認性、操作性を第一に考えた全体のパネルレイアウトになっています。
ABIは、従来のバンド切り替えスイッチを横一列にVFO上部に配置、MAINバンドで選択されているバンドは白色に、SUBバンドで選択されているバンドは青色のLEDが点灯します。
送信時は、送信側のLEDが赤色になりどちらのVFOで送信しているかも瞬時に確認することができます。
またバンドキーを長押しすると橙色のLEDが点灯しますので、アンテナを接続してあるバンドを表示したり、DXペディションで運用するバンドを表示するなどメモ代わりに使うことができます。
ABI(Active Band Indicator)
MPVDは、VFOダイヤルの外側に配置されたアルミ削り出しの高級感あふれる大型多機能リングです。
使用頻度の高いSUB VFOダイヤル、VC-TUNE、クラリファイアー、CS(カスタムセレクト機能:オペレーターが選択できる機能)をワンタッチで操作することができます。
刻々と変化する短波帯通信において重要な機能をVFOから手を離さずに操作することができる重宝なダイヤルでスムーズかつ重厚感のある抜群の操作フィーリングを実現します。
・CWゼロイン機能
・CWオートゼロイン機能
・CWリバース機能
・CWデコード機能
・APF(オーディオピークフィルター)機能
・FPGAによるCWキーイング波形整形
・コンテストメモリーキーヤー
・内蔵エレクトロニックキーヤー(キーヤーモード選択: A/B/Y/ACS)
・バグキー対応機能
・ウェイトコントロール機能
・極性反転機能
・コンテストナンバーオートカウントアップ機能
・メモリーしたCW 符号を一定の間隔で連続的に送信するビーコン機能
・CW ディレイタイム選択(30msec ~ 3000msec)
・CWキーイングスピードコントロール(4wpm ~ 60wpm)
・SSBモードでの直接CWキーイング機能
・CW SPOT 機能
・MAIN/SUB用に独立したLEDインジケータ、調整ツマミ
・QMB(クイックメモリーバンク)機能
・USBポートを装備
・データ保存用SDカードスロットを装備
・RTTY(FSK)/PSKエンコード、デコード機能
・IPO(Intercept Point Optimization)による最適なRFゲイン選択
・AGC(Automatic Gain Control)機能
・スプリット運用をスムーズに行うクイック機能とシンクロ機能
・Φ92mm 高音質内蔵スピーカー
・ロングワイヤー対応オートアンテナチューナー(FC-40)対応
・多様なアンテナ接続に対応した3 系統のアンテナ端子を装備
・外部機器接続に対応した出力端子(RX-OUT,IF-OUT)
・外部ディスプレイ端子(DVI-D)
・ACC端子:ネットワークリモートコントロールシステム(SCU-LAN10)を接続したリモート運用に対応
・外部スピーカー端子(A/B)
・リニアアンプ接続端子
FTDX101MP FTDX101D/DM/DSは、高い信頼性と品質に基づいた安心の3年保証(本体)です。
※バッテリーの経年劣化等を除きます。
①USB端子
②KEY:CWキー端子(φ 6.3mm)
③PHONES:ヘッドホン接続用ステレオジャック(φ 6.3mm)
④MIC:マイクロホン(8ピン)接続用
⑤SDカードスロット
⑥冷却ファン
⑦ANT 1/2/3:アンテナ端子(M型)3系統
(ANT3は、受信専用としての設定が可能)
⑧PEXT SPKR:外部スピーカー端子
外部スピーカー(4Ω~8Ω) 接続用(φ 3.5mm)
⑨KEY:CWキー端子
エレクトロニックキーヤー用のマニピュレータや電鍵の接続端子(φ 6.3mm)
⑩AF-OUT:受信オーディオ出力端子
⑪REM:リモートコントロールキーパッドFH-2接続端子
⑫RTTY/DATA:RTTY 用のターミナルユニット、パケット通信用のTNC 接続用端子
⑬METER:アナログメーター接続端子
⑭EXT ALC:外部ALC端子
⑮USB端子:USB接続端子(Type B)
⑯RS-232C:RS-232C 用ストレートケーブル接続端子
⑰LINEAR:リニアアンプ VL -1000接続用端子
⑱ACC:外部機器接続用端子
⑲TX-GND:送信グラウンド端子(周辺機器コントロール用)
⑳PTT:外部PTT端子
㉑+13.8V:外部機器用DC13.8V 出力端子
㉒TUNER:外付けアンテナチューナー接続端子
㉓EXT-DISPLAY:外部ディスプレイ接続端子(DVI-D)
㉔GND:アース端子
㉕DC IN:DC13.8V 電源接続端子(FTDX101D)
外部電源(付属)接続端子(FTDX101MP)※画像はFTDX101D
㉖RX OUT(MAIN):MAIN側 外部受信機用RF出力端子
㉗IF OUT(MAIN):MAIN側IF信号出力(9.005MHz)
㉘RX OUT(SUB):SUB側外部受信機用RF出力端子
㉙IF OUT(SUB):SUB 側IF信号出力(8.900MHz)
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この定格値は常温・常圧時の値です。 測定法は電波法告示で定められた測定法によります。 改良のため予告なく変更することがあります。 |
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