FTDX9000D
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HF/50MHz帯オールモードトランシーバー
FTDX1200 送信出力 100W
FTDX1200M 送信出力 50W
FTDX1200S 送信出力 10W (50MHz :20W)
ブラック
このクラスでは初めて大型カラーディスプレイを使ってバンド内の状況を確認できるスペクトラムスコープを搭載しました。
SCOPEキーを押すと
”スペクトラムスコープ表示” →“ フルスクリーン表示” →“ AF-FFT付きスペクトラムスコープ表示”(オプションのFFT-1が必要です) →“ スペクトラムメモリー表示(”メモリーが保存されている場合のみ) →“ マルチファンクション表示”
の順にカラーディスプレイが切り換わります。
FT DX 1200では、一つの受信回路を切り換えて使用していますのでスペクトラムスコープのスイープ中は受信音がミュートされます。スペクトラムスコープには、マニュアルモード、連続モード、ASC(Automatic Spectrum-ScopeControl)モードの3つのスイープモードを用意していますので、好みや目的に合わせてストレスフリーでスペクトラムスコープを操作することができます。
SELECTキーを押すと、1回だけスイープを行い、バンド内の状況をディスプレイに表示します。
AUTOキーを長く押すと、受信音がミュートされスペクトラムスコープが連続でスイープを始めます。メインダイアルを回しながら連続してバンド内の状況を確認することができます。スイープを止めるにはもう一度AUTOキーを押します。
メインダイアルを速く回すと受信音がミュートされ、自動的にスペクトラムスコープがスイープを始めます。スイープはメインダイアルを完全に止めるまで連続で動作します。ディスプレイを見ながら目的の周波数付近まで移動してメインダイアルを完全に止めるとスペクトラムスコープは自動的に停止し、受信音を聞く事ができます。メインダイアルをゆっくり回せば、スペクトラムスコープは動作しませんので、受信音を聞きながらチューニングをすることができます。
各ステージにおけるゲイン配分の自由度が高いトリプルコンバージョン回路構成を採用しました。これにより各ステージのフィルタによる不要信号の除去を行い、かつゲイン配分の最適化が可能となる反面で回路要素が増えるために設計の難易度は高くなります。FT DX 1200ではFTDXシリーズの設計思想を受け継ぎ、フィールドテストを繰り返し慎重に検討を行い、高次元でバランスした最高水準の受信回路構成となっています。
アンテナ直下で強力な信号にさらされる受信フロントエンドには、RFアンプなど能動素子はもちろん、信号切替回路やコイルなどの受動素子においても不要な信号を作り出すことがないよう十分に実験を行い選択しています。 アッテネータ回路はフロントパネルのATTキーを操作して0/6/12/18dBの4段階から自由に選択が可能で、目的信号がある程度強力な場合には妨害信号も含めて減衰させることで後段での歪みの発生を効果的に抑制することが可能です。受信周波数に合わせて自動的に選択される8分割のBPF(バンドパスフィルター)は帯域外の妨害信号を著しく減衰させることでRFアンプの負荷を減少させます。RFアンプは負帰還型バイポーラトランジスタを2段シリーズに接続することで十分なゲインが得られますので、1段あたりのゲインを抑えNFが最良となる回路設計とすることができました。
RFアンプには実績のある負帰還型バイポーラトランジスタ2SC3356を2個使用しています。回路の特性を決める周辺回路定数はもちろん、基板のレイアウトまで、十分な実験を行い最適となるように決定しています。2個のトランジスタをシリーズに接続していますので、ゲイン重視ではなくNF最良点となるよう動作点を選択することができ、NFの低い優れた多信号特性を実現しています。
40.455MHzの1st IF段のルーフィングフィルタにはシャープファクター、歪み特性に優れたファンダメンタル振動モードによる4素子MCFの選別品を採用。3kHz,6kHz,15kHzの3種類のフィルタをすべて標準で実装しました。周波数の高い1st IF段においては実現が難しい3kHzの狭帯域ルーフィングフィルタを搭載したことにより、帯域外の強力な妨害信号を十分に減衰してから1stIF アンプに信号を伝えますので、後段の負荷を抑え近接多信号特性を改善しました。
※Mバージョンは50W、Sバージョンは10W(50MHz 20W)
MOS FET RD100HHF1を2個搭載しプッシュプルアンプ構成として100Wという大電力を余裕を持って増幅するファイナル部は、歪みが小さくスプリアスなど不要信号成分の少ない優れた高品位な電波を送信することができます。 ファイナル部で発生する熱はダイキャストシャーシと一体として放熱する構造を採用しヒートシンクとして1200ccという十分な容量を持っています。ダイキャストの材質には熱伝導率の高いアルミ材を使用し熱抵抗を下げ、シャーシ全体で放熱することでたとえ連続送信時でも温度上昇を防ぎ高い信頼性を得ています。さらに冷却用ファンを内部に配置することで最も発熱するファイナルアンプと送信ローパスフィルタを直接冷却することが可能となり発生した熱を効果的に外部に排出します。ノイズの少ない大型60mm軸流ファンをシャーシからフローティングさせて搭載し振動を低減させています。さらに、このクーリングファンは発熱量が増えるに従い約40℃で回転を始め、温度に応じた無段階の回転制御を行っています。
YAESUならではの優れたパネルレイアウトと見せかけだけのデザインではない効果的な表示が多彩な機能を持つトランシーバーにも関わらず、手を触れてすぐに操作や表示に慣れ親しむことができる自然な操作性を実現しました。 表示レイアウトも十分な配慮をしています。通信を行う上で最も重要なメータと周波数表示を視線の中心として、その周辺に送受信に関わる各種機能の表示を見やすく配置しています。これにより視線が分散することがなく操作した結果をすぐに目視で確認することが可能ですので、操作に意識を奪われることなく長時間の運用でもストレスなくオペレートに集中することができます。
一瞬を争う緊迫したDXやコンテストシーンにおいてオペレータが瞬時に判断して駆使する混信除去機能はとくに優れた操作性を備えていることが求められます。なかでも操作頻度の高いSHIFTやWIDTH, NOTCH, CONTOUR(APF)機能には専用の操作ツマミとボタンをTFTディスプレイの下部に配置して操作性を高めています。混信除去機能の設定状態をTFT画面にグラフィカルに表示しますのでフィルタなどの状態が一目で分かりやすく、さらに機能の有効/無効を表示部分の明るさで表現しますので直感的で非常に分かりやすく優れた操作性を実現しています。
自然なフィーリングにこだわったアナログメータに近いメータ表示と多彩な表現が可能なバーグラフメータ表示を選択することができます。バーグラフ表示では基本的なSメータとPO(送信電力)のシンプルで見やすい表示はもちろん、さらにS&PO表示とALCレベル、SWR、ID(ドレイン電流)、VDD(DC供給電圧)、スピーチプロセッサのコンプレッションレベルのいずれか1つのメータを同時に表示することができますので、送信時に必要なマイクゲイン調整やパワーアンプの状態監視などにたいへん便利です。好みに合わせてホールドタイムを変更できるピークホールド表示にも対応します。
FT DX 1200はメインダイアルの操作フィーリングもこだわりをもって追求しています。大きなフライホイール効果をもつアルミ削り出し部品を採用した重量感のあるメインダイアルは、軽快で滑らかな操作感を生み出しています。メインダイアルのスカート部を回すことにより片手で簡単に回転トルクを調整することが可能ですので、オペレータの好みや運用シーンに合わせていつでもすぐに調整することができます。
オプションのFFT-1を内部に実装することで、AF-FFTスコープ機能をはじめRTTY/PSK31エンコード・デコード機能、CWデコード機能、CWオートゼロイン機能など先進の機能に対応しました。
FT DX 1200ではスペクトラムスコープと同時に受信音のスペクトラムを表示するAF-FFTスコープ機能にオプション(FFT-1)で対応しました。AF-FFTはFT DX9000で採用した機能でFast Fourier Transformの略です。相手局の送信電波のオーディオ特性を見ることや、受信部のIFフィルタや混信除去機能を調整する際にも、その効果を視覚的に確認することができます。またモニター機能により自局の送信電波のオーディオ特性も確認が可能ですので、パラメトリックマイクイコライザーなどのマイクの調整などにも効果的です。
実用的なRTTYとPSK31のエンコードデコード機能にオプション(FFT-1)で対応しました。RTTYモードでSCOPEキーを長押しするとRTTYエンコードデコード画面が表示されます。AF-FFTスコープ画面には設定したマーク周波数とスペース周波数のマーカが表示されますので、受信信号のピークを合わせるだけで、簡単に同調を取ることができます。マーク周波数は1275Hzと2125Hz、SHIFT幅は170/200/425/850Hzから選択が可能です。ボドーコードはUSとCCITTの両方に対応しました。 DATAモードでSCOPEキーを長押しするとPSK31デコードエンコード画面が表示されます。PSK31デコードエンコード機能は一般的なBPSKとエラー訂正機能があるQPSKの両方に対応しました。
欧文モールス符号をデコードしてTFT画面に文字で表示する機能にオプション(FFT-1)で対応しました。CWビギナーの受信練習や手軽に実際のCW通信の世界を体験するなど、様々なCW受信をサポートします。*
* 混信やフェージング、またはオペレータの癖などで、聴感上では理解できるような信号であってもデコード率が低下することがあります。
受信しているCW信号を検出してCW受信音のピッチが設定したピッチ周波数と一致するように自動的にVFOの周波数を調整することができます。慣れていても耳だけではなかなか難しかったCW信号のゼロイン操作がキーを押すだけのワンタッチ操作で相手局に素早くゼロインしてスムーズにQSOを始めることができます。
*1:これらの機能を使う為にはオプションのFFT-1(FFT ユニット)を実装する必要があります。
*2:エンコード機能を使う為にはオプションのFH-2が必要です。
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定格値は常温・常圧時の値です。 測定法は電波法告示で定められた測定法によります。 製品の仕様・外見等は改良のため予告なく変更することがあります。 |
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