どんな種類の無線機がありますか?

無線機は、主に次の4種類に大別されます。用途や環境によって選択することができます。

  • 携帯型
  • 車載型
  • 基地局型
  • 中継装置
携帯型(ポータブル型)無線機
    • 人が持ち運びして使用できる無線機です。電源は充電池または乾電池を使用して移動しながら運用できるようになっています。
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    • アンテナ…通常無線機に直接接続されています。
    • 通信方法…手に持って通信する場合と、ベルトクリップでベルト等に固定したり、肩掛け式のキャリングケースに入れて肩から下げたり、スピーカーマイクやタイピン型マイクなどのオプションを使用して運用する場合があります。

 

 

車載型無線機
    • 車両に搭載して使用する無線機です。電源は車両のバッテリーより供給されます。(当社の現在販売している車載型無線機はすべてDC-DCコンバータが内蔵されており、DC12V、DC24Vどちらでも使用できます。)
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    • アンテナ…通常、車両のボンネットやトランクなどに設置され、同軸ケーブルにて無線機と接続されています(同時通話タイプ特定小電力無線車載機のアンテナは、無線機に直結されています)。
    • 通話方法…無線機本体にマイク、もしくはマイク&スピーカーが接続されており、片手でマイクを持って通話をします(簡易無線・一般業務用無線・MCA無線)。クレーン車等に使用される同時通話タイプ特定小電力無線車載機は、クレーン操作等をしながら運用するため、ハンズフリーで通話することが可能です。その場合はマグネット式スタンドマイク、あるいはヘッドセットを使用します。

 

基地局(指令局)型無線機
    • 事務所等の机上(デスクトップ)等に設置して、ハンドマイク・スピーカマイク・スタンドマイクを接続して運用を行う無線機を指します。
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    • アンテナ…簡易無線・一般業務用無線・MCA無線の場合は、車載型無線機を安定化電源装置(AC電源を無線機に適したDC電源に変換する装置)に組み込み、建物の内外に設置した基地局用アンテナと同軸ケーブルを介して接続された形態になります。

 

中継装置
    • 無線機どうしの電波が届かない時、電波を中継通信してエリアを拡張できる装置のことで、レピーターとも言います。
      通常、単信タイプ(交互通話式、シンプレックスとも呼ばれます)の無線機の場合は1つの周波数を使って交互に送信することで通話をおこないますが、中継通信をするには同時に2つ以上の周波数(送信と受信)が必要になります(半複信方式、セミデュプレックスとも呼ばれます)。携帯無線機も2つの周波数で通信できるように中継通信対応になっている必要があります。

      特定小電力無線の中継通信と同時通話タイプの無線機は、近接した場所で運用する場合は注意が必要です。半複信の中継通信と復信の同時通話タイプは、同じ周波数を利用するので、中継・同時通話用の27チャンネルの中からバッティングしないように選定しなければなりません。特に同時通話タイプは通信する場所が移動することによって周波数が変わりますので、移動した先での周波数選定にはご注意ください。

      簡易無線・小エリア無線では中継装置を使用することは認められておりません。
      一般業務用無線では特殊な用途を除いて、ほとんどは簡易無線・小エリア無線同様に直接通信です。
      MCA無線の場合は、財団法人移動無線センターの制御局を利用して通信を行う形態なので、ユーザー側で中継装置を用意する必要はありません。